アラフィフ母さん南アフリカ留学日記

アラフィフ母さんの、7か月間南アフリカ留学生活日記です

衝撃的な出来事…

こんにちは。

ケープタウンからポートエリザベスに生活の場を移してから2週間が経ち生活に慣れてきた頃にその出来事は起きました。

 

私のホームステイ先に私と同じ学校に通う同年代のブラジル人の男性が住んでいました。彼は私より2週間くらい前にここへ来ていたようでした。彼は陽気で親切で声が大きくて190センチくらいの大男でした。銀行のATM機械の待ち行列で前後の人に話しかけて友達になれるような人で、いつでもどこででも、誰かとおしゃべりしている、まるでおばちゃんのような気さくな人でした。彼は約1か月の仕事の休暇を使い英語の学習のためにポートエリザベスの語学学校へ来ていました。ブラジルでの仕事は午前は学校で子供達に英語を教え、午後は奥さんと一緒に自分の法律事務所で働いていると言ってました。彼は仕事でも人と話す事が好きなんだろうな…と思いました。

そんな彼の身に事件は起きました。

 

彼は、スーパーで働くおばちゃんと持ち前の陽気なおしゃべりで仲良くなり彼女の家に招待されました。確か、そのおばちゃんはコーサ族の人だったと思います。南アフリカは多様な民族から構成され11の公用語があります。実際に公用語として使われているのは英語です。アフリカーンス語も多くの人が話します。皆、英語とアフリカーンス語とか、英語とアフリカーンス語とコーサ語とか、2つから3つの言語を話せる人が多いようです。中には4つも5つも話せる人もいます。多様な民族国家ならではです。

彼はタウンシップで暮らすコーサ族のおばちゃんの家に行く事で彼らの生活や食事を知る事が出来ると大変喜んでいました。(タウンシップとは南アフリカアパルトヘイト時代に黒人専用として指定された居住区です。このタウンシップはアパルトヘイト政策撤廃後の今もそのまま住み続ける人が多く南アフリカ国内に数多く存在しています。)

私はナミビアでは現地ガイドと一緒にタウンシップに行った事がありますが南アフリカではタウンシップに行った事はありません。ナミビアのタウンシップ内にあるマーケットには行きましたが、住居や生活の様子は車の中から延々と続く集落を見学するだけでした。生活している人の家には行きませんでした。

私も様々な民族出身の人々の生活にはとても興味があるので南アフリカのコーサ族の家庭に招待された彼の事を羨ましく思っていました。

 

日曜日、彼は朝からタウンシップで暮らすコーサ族のおばちゃんの家に遊びに行きました。

ところが私が昼過ぎに自分の部屋で勉強していたら、私の部屋に彼が息をきらせて駆け込んできました。

「大変な事が起きた!ピストルを突き付けられてお金と携帯を取られた!妻に電話をしたいからあなたの携帯電話を貸してほしい。」と…

初めは、言っている事が信じられず、自分の聞き間違えかと思いました。ポートエリザベスケープタウンより治安は良いと思っていたし、それに私はポートエリザベスでは何度もミニバス(15人くらい乗りの地元の人が乗るバス)に乗っていたからそんな事件に身近な人が遭遇するなんてとても信じられませんでした。でも本当のようです。

彼はおばちゃんの家で過ごした後、おばちゃんの住むタウンシップ近くのバス停でおばちゃんと一緒にバスに乗り込み、座席に座った次の瞬間に後ろから犯人が乗り込んで来て頭にピストルを突き付けられたそうです。そして彼と、そのバスに乗っているお客全員の財布と携帯を取られたと説明してくれました。

幸い彼は財布は持って行かず、ポケットに小銭を入れていただけだったので現金の被害は少なかったようです。しかし、携帯を取られた事と、何よりピストルを突き付けられ、死と直面するような恐怖に遭遇しパニック状態に陥っていました。

結局、彼は私の携帯のアプリ"What's up"でブラジルに住む奥さんと連絡を取りたかったようですが上手く出来ませんでした。なので、私はホストマザーに相談しアドバイスを貰ったほうが良いと伝えました。翌日彼に学校で会った時とても元気そうで安心しました。一夜明けて心が平常に戻ったのと、奥さんに連絡出来たからだと思いました。

 

彼は南アフリカで初めて乗ったミニバスであんな恐ろしい体験をしてしまったので今後ミニバスには2度と乗らない!と言っていました。

 

さすがに私もこの衝撃的な出来事後2日から3日は恐怖心のためミニバスは乗れませんでした。(事件後4日後くらいからは使っていましたが…)

 

日本では起きないような出来事がここでは起きます。

いつでも、注意を払う事を忘れてはいけないんだと思い知らされる出来事でした。

 

https://www.instagram.com/p/CBYU_yDp20S/

南アフリカのミニバス。公共のバスが発達して無いポートエリザベスではミニバスを頻繁に利用しました。

 それでは今日はこの辺で。